最後の恋 1
想像すらしていなかったのだろう。 まさか僕から告白されるなんて。そんな光の困ったような表情に、あぁ止めておけば良かったと僕は後悔する……。 「あのさ、僕……。光が好き……」 言ってしまった言葉は取り返しがつかなくて、光が居心地悪そうにしているのを見て心の温度が下がっていく。 「やめ、ストップ。今更……、馨は弟としか思えない。妹なんかもっと思えないし。同じ顔なのに無理でしょ?」 光の辛辣な言葉に、僕は唐突に理解した。僕は女としても見てもらえないんだと。多分一緒にいすぎたのだろう。 光にとっては双子の『弟』でしかない僕。 ここで涙の一つでも落ちれば可愛い女の子だったかもしれない。だけど僕は可愛い女の子になんてなれなくて。 「ごめん、気持ち悪い事言って。無理だってはっきり聞きたかっただけ……だから」 これが僕の最初で最後の恋。 光に恋をして、そして恋は実らなくても。 永遠に心に生き続けるだろう僕の恋。 双子の兄、光の幸せだけを願う。 そう。例え光に嫌われても僕は光に恋し続けるのだから。 とうとう自分の欲求を我慢できず、女体化。こちらものんびり更新予定・・・ |