おやすみ



 隣で無防備に眠る小松。はっきり言って寝相は良くない。
 どうしてバンザイをして寝ているのかは解らないが、腹を出して寝ている姿が存外かわいらしい。
 Tシャツから覗く二の腕の細さは犯罪級だ。
 その柔らかい腕の内側をトリコは甘噛みしてやる。平均以下な筋肉はトリコにとって柔らかな肉でしかなくて、はむはむと、その感触を楽しんでいれば頭上から小松の抗議の声。
「なんですか…? 朝から…」
 まだまだ寝ぼけた声音の小松の顔もけっしてかわいらしいとは言い難いのに、世界一かわいらしいなんて…。
「寝てろよ」
 起こすつもりはなかったが、その二の腕を噛むのも止めるつもりもなかったから、再び柔らかな歯ごたえを楽しんでいれば、さすがの小松の意識も覚醒したらしい。
「朝から仕掛けてこられたら眠れませんよ」
 頬を染めて上擦る声に、見れば小松自身もはっきりと形を成しているではないか。
 正直、そんなつもりはなかったが小松がその気なら据え膳なんとやらだ。
「ったく小松はエロいな?」
「…トリコさんこそ、寝込みを襲うなんてエロいですよ」
 仕方ねぇだろ。
 かわいい寝相なのが悪い。かわいい寝息で無防備に眠るお前を襲わないでいられるほど枯れちゃいねぇよ。
 トリコはそんな言葉をキスにこめて、小松の唇を塞ぐ。
「やっぱここが一番噛みごたえあるよなぁ」
 膝裏を持ち上げて、普段はあの絶望的なセンスの肉ぱんつに隠された部分を両方ともに甘噛みして転がしてやれば、小松は朝っぱらから良い声で鳴いた。

 あぁ、もうかわいくて仕方ねぇよ!!







 きっと小松くんは全身柔らかくてさわり心地とか良いんだろうなぁって妄想




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