見てしまった夢
制服が着れなくなったというこの事実。ありえない。まさかまさかと思っていたが……。 なぜか下腹がぽっこりと突き出てきたのが10日前。それが明らかに成長していて。 「光、どうしてくれんのサ! 毎晩光が中出しするからっ」 「いや、だって365日安全日なんだと思っていたから……」 光の言うのも当たり前だ。男なんだから毎日が安全日なはずなのに。どうした事だろう。この孕んだ身体は……。 「あらあら、馨って何を食べたらそんなに大きくなったのかしら」 あまり子供に関心のない母親ですら目を丸くしている。 「いや、どー見てもオカシイでしょ!」 何を食べたらって太ったんじゃありませんから。 「女の子だったなんてねー、おかしいわね。確かにドクターは男の双子の赤ちゃんですよって言ってたのに」 いや、それよりも自分の子供でしょ? 見分けが出来なくても男か女かぐらいは頭に叩き込んでるはずじゃないの? 「どっちだったかしらー。丁度仕事で忙しくなった時期で、基本的にお世話は使用人がしてたから確信が持てないわー」 って母子手帳見なよ。それにヌードだって写真が残ってたはずでしょ? そんな母に影の薄い父がにこやかに答えている。 「娘がほしいって前から言ってたから神様が願いを叶えてくれたんだよ。一男一女だなんて理想だろう?」 ……。 どこまで能天気なんだこの夫婦。すっかり女の子である事を受け入れてしまったように見えるのは気のせいか? だが、次の瞬間父親の顔がハンニャになって驚いた。 「そ・そそそれよりも、その腹はなんだ? 相手の男は誰なんだーーっ?」 許さんぞっ!まだ早い!嫁にはやらん! よくも娘を傷物にしやがって! と息巻いていて。 あー、すっかり娘を持つ父親になってるよ。 「ホラ馨、怒らないから相手の男の名前を言いなさい」 ダメだ、血祭りに上げるって顔してる……。 黙っていたっていつかはバレるだろうと渋々名前を出す。 「光、なんだけど……」 「「えっ!」」 そして沈黙が続く。 ごめんなさい、お父さんお母さん……。とんでもない事をしでかして、悲しませてごめんな さ ? 見ると二人の表情に怒りとか悲しみとかマイナス感情は浮かんでいなくて。 「年頃の二人をいつまでも同じ部屋にしてあった私達が悪いんだわ」 「そうだな。馨はこんなにも可愛いから光だって間違うだろう」 そうきますか……。アンタ達。 「それに、二人の子供ならどっちに似たって可愛いだろうし」 どっちに似ても同じ顔です、お母さん……。 「私達の末っ子にすれば問題ないわよね」 いつもいつも思っていたがすごく前向きだ。そして能天気だ。 もっと嘆くだろうと思っていたのに。いや、普通なら嘆くべき場面であるのに。 息子が娘になって息子の子供を孕んでいるっていうのは、悩んでも仕方のない過去なのだろう。 現実しか見ていない。 彼らはすっかり有頂天になって新しい乳母を誰にするかとか、子供部屋の内装をどうするか話し合っていて……。 そんな夢を見て。 あぁ昨夜もまた光に中に出されたのに後始末しないまま寝ちゃったんだと嘆息した。 隣で光は裸のまま眠っていて、すっきりしたらこの有様かと思うとどうしてこんなのに惚れて身体まで許したのか不思議になってくる。 夢は「夢」。 孕める身体であって欲しいという願望でない事を祈りながら・・・。(もし僕が今と違う性だったなら確実に しているハズだから) 女体化もえ、なんです。女装とか大好きです。大抵こっち方面に食指が伸びるのは以前から証明済ですが。よそさまで女装をおねだりとか。ううん、双子では我慢するっと言いつつ、あー早く女装双子描いてくれないかなーとか考えてたらこんな感じに。 光馨子書きたい(性癖なんで苦情はしまっておいてくださ いorz) |