案件が終わって、次の原稿にうつる前に息抜きしてます。しすぎですけど・・・
2月のオンリーに、案件が色々と終わったら申し込みしようと思ってたらまさかの募集満了。1月10日になったら、拡大があれば募集もあるっぽいので追加募集をサンタさんにお願いします。
以下毎度の週間妄想BLジャンプです。
ライブベアラーとの戦いに勝利はしたけれど、話しがあるとボクを厨房へと誘ったトリコさんは僕に向って『付け上がるなよ』と一言呟いた。
「なぁ小松。確かにお前は最高のパートナーだけどな。オレがお前の事を大嫌いなのは昔から変わんねぇ。しっかり覚えとけよ」
「……はい」
トリコさんはボクが大嫌い、それは知っていた事だけど、勝利の余韻も一気に冷めた瞬間だった。
トリコさんが厨房の調理台の上へボクを転がす。
きれいに片付けた台の上に片付け忘れた俎板があった。
抵抗してはならないと、調理器具達も教えてくれているのだろう。
「お前、オレにニトロチェリーやポイズンポテト食わしてあわよくば殺そうと思ってただろ!」
無事だったから良かったものの、一歩間違えば死んでいたとトリコさんは吐き捨てた。
「誤解です!」
「どうだか…、ココの指示通りにした事にしてオレを厄介払いしようとしたな」
確信的な言葉を否定する言葉が見つからない。
「小松シェフはパートナーをココにでも乗り換えるつもりだったか? お前、フグ鯨の時もココに色目使ってたよなぁ。あいにくポイズンポテトは適合食材だったが、違ってたら…小松の思う通りになってた訳だ」
「そんな!!ボクの美食屋はトリコさんだけです!」
「はっ、どうだか。こっちは一人じゃ満足出来ねぇっぽいぜ?」
コックコートの下だけ脱がされ、秘所へと指が潜る。
下半身へのダイレクトな愛撫。
「や、ぁ…」
声が出て周囲にばれる訳にはいかないとボクはコック帽を口にくわえる。
シェフのプライドの証でもあるそれを噛む事は、すべてのプライドも捨てた証だった。しかし男として男の欲望の捌け口になる屈辱感はどこにもなかった。
ずっと憧れていた男に押し倒され、一時的にでも独占しているという優越感。そしてすっかり慣らされた身体はトリコさんの言う通り指だけでは満足できなくて思わず腰を振っていた。
ボクを嫌いだと公言して憚らないトリコさんに貫かれ、身体は歓喜に震えたのだった。
「あの二人は?」
マッチはトリコと小松がいないことに気付いてココへと視線を投げた。
するとココは穏やかな笑みとともに肩を竦める。
「それを聞くのは野暮ってやつだよ」
電源の切られたモニターをココが指差してマッチも気付いたらしい。
「あー。あの二人アイスヘルから見てれば解るぜ」
「少しの間二人きりにしてあげよう。トリコにはその時間が必要だからね」
邪魔するなんてとんでもないとマッチは二人の不在を心の中にしまい込む。そんな事よりもすべきことがあったからだ。
どれくらい時間が経ったのか。少しは期待していたけれど誰も助けにはきてくれなくて。
ぐちゅぐちゅと耳を塞ぎたくなるような水音とトリコさんの荒い息遣い。そこには言葉もなく、ボクはただトリコさんの憎しみを身体で受け止めて、いつになったら許して貰えるのか解らない中、遠のく意識を抵抗することなく手放した。
「小松、お前なんか大嫌いだ!!」
最後に聞こえた声が幻聴なら良かったのに……。
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擦れ違い両片思いです。
ある日突然、「トリコは本当は小松の事キライやねん。でも小松はトリコが大好きやねん」って年長さん(女児)に聞かされ、以来小松くんのことが大嫌いなトリコさんが頭から離れません。そして彼女の中のトリコマ像がどうなっているのか怖くて聞けない日々です。