こ、今週はそれはもう見事なトリコマ←ゼブでした。もう何も言うことが見つからないです。萌えで死にそうなんて、そうそう体験出来ることじゃないですね。まったくもってsmbめ、もっと頼みますwwww
そして以下今週の週間妄想BLジャンプです。 相変わらずの即興SSにてお許しください。
他のホテルの食材もすべてこのレストラングルメへと集められた。なのに食材は米粒一つ残っていない。
健啖家のトリコとゼブラが揃えばまず予想される事ではあったが、二人の食欲はそれを大きく上回っていた。
そして、マンサム所長とレイ局長がグルメピラミッドから持ち帰った例の生物を引き取りにきたので中断となっていたが、食後のデザートに虹の実を出して本当の締めくくりとなった。
満腹になったトリコは立ち上がる。あまり長居しては小松達の仕事がいつまでも終わらないからだ。
「さぁたっぷり食ったし帰るか」
ゼブラを促すが、そのセブラはニヤリと笑って見せた。
「あぁ、帰りな、トリコ。オレはここに泊まる。小僧先に行って待ってんぞ」
そう言ってカードキーを小松の目の前へ差し出す。それはこのホテルグルメのエグゼクティブスイートのカードキーだ。
勿論それを見てトリコが冷静でいられるはずもない。
「なんだそれわ! 小松説明しろ!!!」
「知りませんよ!」
勝手にゼブラとのフルコース勝負を持ちかけた小松だからして、勝手にゼブラと一晩過ごす約束をしかねなくて、コンビ兼恋人になったはずなのにトリコは気の休まる時がなかった。
「オレの好きな時にオレの望むものを食わす約束だからな。小僧の飯は堪能したから次は小僧自身だ。オレの舌に適応するんだ、ナニにも適応しそうだな」
ニタァと笑みを浮かべる様子にトリコも黙ってはいない。
「小松はオレのだ! 小松も勝手に自分のケツを報酬にするな!」
「してませんっ第一、ボクにはトリコさんだけです」
そんなノロケではなかろうかと思える痴話喧嘩に呆れ果てたゼブラが口を挟む。
「お前らレズか? 男同士で貞操もクソもねぇだろ」
「あるわ! 小松はオレのパートナーなんだよ!」
唯一の存在としてトリコは小松を選び、コンビとなり恋人となったのだ。真正のゲイであるゼブラと一緒にしてもらっては困る。
「嫉妬か? ならトリコ、てめぇも一緒に可愛がってやろうか? 庭ん時みたいに一晩中よぉ」
ゼブラのその一言に空気が凍る。
「ト、トリコさん・・・。あのテクはその時の経験ですか・・・」
意外な過去に小松もショックを隠しきれていない。まさかトリコが、男はお前が初めてなんだと告白をしてきたトリコが実は・・・だったとは。
「こら、ゼブラ!誤解招くような事言うな! あれは喧嘩だ喧嘩!!」
「あぁ、ただしベッドの上だがな」
決定的な一言に、大粒の涙を浮かべた小松が「トリコさんっ!二人の間に隠し事はしないって言ったじゃないですか!!!!」と言い残して厨房の奥へと逃げ込んでしまう。
「コラーッ!!!!ゼブラーッ、いいかげんにしろ!!! おーい待ってくれー、小松ぅ」
「かっかっかっ、いいザマだなトリコ」
小松を追いかけていくトリコの様子に胸がすいたとばかりにゼブラは笑う。
コンビの座は奪えなかったのだ、これぐらいの混ぜ返しは許されるべきだとゼブラは最後のメロウコーラを飲み干したのだった。
勿論、ここで一番不幸だったのは、散々調理や給仕をした挙句にホモの修羅場を見せられたホテルグルメのスタッフであろう事は間違いない……。