仕事の疲れが半端なくってついつい遅くなってしまいました。
グルメ129派生SSです。
「どのタイプの部屋にしましょう」
見れば案外高くて思わず零の数を数えてしまう小松だ。
一番安いのは既に賃貸済みだったが小さなリフトハウスならまだ若干残っていた。
男同士なのだから1LDKで充分だろうかとカタログをめくればトリコが抗議する。
「バカッ小松!最低でも寝室は2部屋だろ」
ゼブラに一部屋、俺達で一部屋。と、トリコが指を折って数える。
「それってもしかして、リフトハウスの一ヶ月の間、3人の共同生活の間ボクとエッチするつもりなんですか?」
恐る恐る聞けばトリコが、何を言っているのかとばかりに怪訝そうな顔をする。どうやらヤる気満々だったらしい。
「嫌ですよ!ゼブラさんには筒抜けなんですよ!」
小松が腕を振り上げてみせるがトリコはその腕を易々と掴んで小さな身体を抱き込む。
「確かにそれは困るんだよなー」
少し過剰なスキンシップを受けながらも、小松はほっと胸を撫で下ろす。
「わかってくれましたかトリコさん!人間は我慢が大事ですよ」
トリコの賢明な選択を小松が歓迎しようと口を開くが、トリコの続く言葉に結局は脱力する事になる。
「小松の可愛い喘ぎ声聞かせんのシャクなんだよな〜。でも声ぐらい仕方ねぇか〜。だってエッチ我慢すんの一週間が限界だもんな」
一ヶ月も無理だと断言したトリコに小松は再び腕を上げる。
「トリコさん!! せめて自分で処理しましょうよ!」
そんな小松の提案もトリコには即時却下された。
「それに折角のチャンスだしよ、一ヶ月でみっちり仕込みてぇ」
一体なにを仕込むのか恐ろしい……。思わず冷や汗が流れる小松である。
「オレ好みの身体にして、オレの×××なくちゃ生きていけねぇようにしてやんよ」
トリコの手が悪戯を始めて小松は逃れようと身を捩る。
「ななななんて事をそんな大きな声…」
「どうせ耳打ちしてても聞こえるしゼブラも知ってる」
だからエッチしようぜぇとトリコの顔が近付いてくる。
だがしかしもう少しで唇を奪われると思った瞬間、二人がいる部屋にゼブラが乱入したのだ。
「てめぇらオレのいないとこで決めんじゃねぇぞ!チョーシのんなよ?」
「どうせオレが払うんだからよ、寝室2部屋あるタイプにするぞ」
トリコがゼブラに確認するが不服そうにゼブラが吠える。
「あぁ? 勝手に決めんなバカ! 寝室は一部屋で充分だろ」
「ですよね!高すぎますし目的はコーラですもんね」
とても理性的だとゼブラへの評価が上がったのもつかの間。
「二人まとめて可愛がってやるから覚悟しろ!オレに適応した身体にしてやるぜぇ」
そう断言したかと思うと、その大きな体躯でもって両脇にトリコと小松を抱きあげたのだ。
「「ぎゃー」」
トリコと小松の叫びが見事一致したとかしないとか…。
(ゼブトリコマ。大型車両の連結…←すみません)