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緊急発刊、週刊妄想BLジャンプ!!!

2010.11.15 23:40

だって妄想が止まらないんですもの。燃料が投下されている間は妄想垂れ流しですがすみません。
以下週刊妄想BLジャンプ/@トリコです
グルメ118
続き

むかつく、非常にむかつく。
ヘビーホールを前にしてトリコは胸ポケットに入れてあった小松の包丁を見つめていた。
思い立ったが吉日とばかりに出発してきてしまったが、まだむかつきが収まらない。それは小松のメルクを見る目が尋常じゃなかったからなのだが、今までにこんなにムカついた事があっただろうか。
オレと出会ったときの小松はどうだったかと振り返ってトリコはため息をついた。
あんなに熱烈な眼差しで見つめられた記憶がなかったからだ。
そもそも告白したのだって自分からだった。その時だって小松は大声で「ありえませんっっ!!!! 気の迷いです!!!!」と全否定したのだ。
熱があるのかとか、何か変なものを食べたのか、もしくは罰ゲームかと疑る小松を口説いて口説いて…。
コンビを組もうと言った瞬間に、今までの告白も本気だったのだと伝わったぐらいなのだ。
デート(のつもり)で、美食人間国宝の食堂に連れて行き、超高級焼肉屋に連れて行き、散々奢ってきたというのに全然なびかなかった小松が、メルクに対しては目がハートになっていて、思い出すだけでも苛々とさせられる。
担保だと言いながら、結局うまく言い訳できず小松の包丁を持って出たのはやはり嫉妬かもしれない。
いくら小松に無理な場所だと知ってもなお小松と一緒にいたいと思う。
「オレってばそうとうイカれてんなぁ」
胸ポケットに入れた包丁を手にしてトリコは珍しく寂しい気持ちを味わうのであった。

『小松がメルクに惚れないうちに帰らなきゃな』

SS

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