smbってばひきがうまいんだからー!!!!小松くんがそんなのって大嘘ですよね!! とか余裕かましつつも実はヒヤヒヤしてたりします。どうか小松くんが痛い思いしませんように。
そして実はトリコってタイトルが「(皆、小松くんの)トリコ」なんじゃなかろうかと真剣考えた138話でした。
以下138派生SSです。
まったくひどい傷だ。
トリコは薄い小松の背に口付ける。
「守ってやるって言ったのにな…」
すまなかったとトリコが言えば小松はくすくすと笑う。
「嫌だな、トリコさんってば。ほらボクはぴんぴんしてますし、ちゃんと覚悟だってしてハントに同行してるんですから気にしないでください」
死んでしまっても後悔はないのだという小松にトリコは申し訳なく思う。
そしてトリコを襲うのは、もしもの時に小松はあっさりと死んでしまうのではないかという懸念。もう少しでトリコは小松という愛しい存在を失ってしまうところだったのだ。
「次は、こんな怪我もさせねぇ」
背中から胸へと貫通した傷。背にも胸にもひどいケロイドのような痕になっている。
トリコがかつて愛した小松の身体は、肌理の細やかな傷一つ無い身体であった。
それが自分のせいでこんな身体にしてしまったかと思えば、何も言葉は出てこなくなる。
「ボクも男ですからこんな傷痕なんて気になりませんって。だからトリコさんそんな悲しそうな顔をしないでください」
小松にしてみれば、抱かれるたびに、身体の痕を晒すたびにトリコの表情が暗くなることの方が問題だった。本当に死ぬ覚悟は出来ているし、怪我だけで命があったのだから痕ぐらいどうってことはないというのに。
「今度は絶対にこんな怪我はさせねぇ。小松はオレが守るから」
トリコが漠然と抱く不安を薄々と小松も感じ取る。
「解りました、今度はちゃんと守ってくださいよ。じゃないと怒りますからね」
少し冗談めかして言う小松にトリコは何度も頷き返す。
小松の優しさにトリコは胸が詰まる思いで、その傷痕に恭しく近いの口付けを落とすのだった。
『もう二度と、傷つけさせねぇ』
ホント頼むよトリコさん・・・。小松くんを見失ったり怪我させたり勘弁してくださいorz