つまり、本誌のネタバレですのでコミックス派には要注意!!! おまけにトリコマです。週刊妄想BLジャンプは実は週刊でもなんでもなく、単なる妄想ですのでお気をつけください。
グルメ117
トリコが小松をオレのパートナーだと紹介した途端、メルクは驚いた顔をした。それもそうだろう。
「そうかホテルグルメの料理長が四天王トリコのパートナーなのか…。まさか君が?」
十中八九つりあわないとでも言いたいのだろう。
「はぁ、まぁそういう事です」
小松とて自覚がないわけではない。
『もう、トリコさんってばどうしてボクをパートナーだなんてわざわざ紹介するんですかっっ』
小松はそう叫びたいのをぐっと堪えた。
トリコにしてみれば、先ほどから小松がメルクに対して羨望の眼差しを送っているので非常に面白くなく、牽制の意味で小松はオレのモノだと主張したのだが、そんな男心を小松が理解できるはずもなく……。
「そう、それは大変そうだ。色々と厳しいんじゃないの?」
メルクの言葉に小松ははっと顔を上げる。なぜならメルクの言葉に含まれた意味に気付いてしまったからだ。
秀麗な顔(かんばせ)に浮かぶ笑みは、トリコと小松の関係を知っていると書いている。おそらく昨夜のことだって知られているのだろう。
『あれだけ屋外はイヤだって言ったのに!!トリコさんのバカっ』
「いや、でも大変は大変かもしれないですけど、案外優しくしてくれますし、それに最近はちょっと慣れてきて…。二・三回は平気、かな」
真っ赤になってしどろもどろと説明する小松に、メルクは慌てて言葉を遮る。
「オ、オレが言いたかったのは、四天王トリコのハントに同行するのは、明らかにひ弱な君には厳しいだろうねって事だよ」
小松はメルクの言葉を誤解してしまったことに、メルクは計らずとも二人の関係を知ってしまったことに互いに頬を染めた。
そして計算ずくだった男は、ほんの少し表情を崩すのだった。
『これでお前はオレのモンだって解っただろうよ』
そんな117話でした。トリコマでした。おそまつさまでした!!