ちょっぴり立て込んでまして、やっとこさ浮上してまいりました。若、お誕生日おめでとう!!!ツイッターではリアルタイムでおめでとう!!!な感じでしたがこっちでも。以下即興でSSです。ヤオイです。
奴良リクオが三代目に就任し、宴会ももう四日目である。全国の妖怪の組長から祝いの品や挨拶やらが毎夜のように続く。
もちろん傘下の貸元も負けじと豪華絢爛な献上品で組の力を誇示していた。
その中でもやはり一際目立っていたのが薬師一派であろうと誰もが頷く。シノギに関して言えば昔も今も変わらぬ勢いを保つ薬師一派だったが最近は特に力を増している。
「鴆くん、本当にありがと」
それは珍しい品々を前にリクオが礼を述べれば鴆は得意げな笑みを浮かべる。
「そりゃあ、なんてったってリクオの晴れ姿を見られたんだぜ、祝わずにいられるかってんだよ」
「でも、肝心なのがないんだけどな」
そう言って寂しそうに笑ったリクオに、鴆は何が足らなかったのだろうと暫く頭を悩ませた。
そして、一週間後。諦めて何が欲しかったかと聞く鴆にリクオは、「お誕生日おめでとう・・・っていってほしかっただけなんだけどね」と照れたように笑ったのだった。
だれもが、リクオ自身よりも三代目という看板だけを求めているような感覚を、いとも簡単に払拭出来る魔法の呪文を・・・。
(全然おめでとうな感じじゃなくてみません)